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■オンライン取引の環境−ネットワークの重大性(6)−
問題の切り分け−(2)PCと周辺機器
■はじめに
以前にネットワークのリスクポイントに関する説明をした時に、ネットワークはしっかりつながっている状態を確保する事が重要で、最も難しい部分であると申し上げました。一般の電気製品でも、複雑な部品が全て繋がっているからこそ正常に稼動する訳で、全ての部品は一つも壊れていなくても、どこか一箇所の接触が不良だと全く動いてくれません。
この事が証明しているように、接続が存在する部分全てが、リスクポイントであると言うことが出来ます。今このコラムを読んでおられる皆様が右手に持っているマウスでさえ、PC本体とコードで繋がっていれば、その部分がリスクポイントなのです。
■セキュリティ対策
リスクポイントを検証する前に、基本的なウイルス対策は各自でしっかりしておきたいところです。機械的な事を心配する前に、突然PCが使えなくなるリスクを最小限にする事ができるので「いろは」の「い」だと心得てください。
ウイルスは、メールなどにファイルで添付されて送られてくるものもありますが、前回のブラスターウイルスのように、OSの隙間を縫って自動的に侵入してくるものは対策ソフトで防ぎきれるものではありません。対策ソフトが入っているからといって安心されてはいませんか?OSのアップデート(更新)は常に行うことが必要です。そのほか、エクスプローラや必要なソフトのアップデートも、快適なオンライン取引を実現する為には必要な行動です。殆どが無料ですから皆様も普段から心がけてはいかがでしょうか。
■不完全なソフトを販売?
ウインドウズやMacなどのOS, インターネットエクスプローラやネットスケープなどのブラウザ、JavaやAcrobatなどの環境ソフト(なんと呼ぶのでしょうか?)は、公開初めから完全ではないのですが、一方でバージョンが上がると買い直さなければいけないようなゲームソフトとは異なります。これらは何かをする時には必ず必要なエンジンのようなものであり、公開されて使われて行く間に不具合を修正しながら、更に改良されたりと、進化をして行きます。「パッチワーク」という手芸がありますが、修正ソフトの事をパッチとも呼ぶようです。要は穴が空いた部分を継ぎはぎするからで、想像するとあまり良いイメージにはなりませんが、始めから100%完璧にプログラムするなどはある意味不可能で、将来的にどんな技術が開発され、それをも見積もった拡張性を事前に備えることは無理です。
なぜ、様々なアップデートが必要なのかは,もうご理解いただけたと思います。ブラスターウイルスは、まさにOSにぽっかりと空いた穴をついて侵入するものでした。この穴をふさぐ事で簡単に防御する事ができたわけです。また、別々に開発されたソフトの間に不具合が本格的に判明するには実際に使ってある程度の事例が蓄積されないと解って来ないものもあり、使用者である皆様方のレポートなどが非常に役に立っているようです。ただし、アップデートをして返って悪くなったように感じる場合もあるようです。セキュリティを伴わないもので、元に戻せるものであれば戻してみるのも良いと思います。少し経てば、またその不具合を修正したものが出てくるでしょうから。
<余談>
日本人は新もの好きで有名ですが、PCに関して特にOS関係は慎重になったほうが良さそうです。つまり上でも説明したように、実際に予想できない使われ方をされてみて初めて新しいOSなどのバグなどが究明される場合が多く、エンジニアの間では新ソフト=最も嫌われる、と言う構図が一部であるようです。WindowsXPの発売が終了し、数ヶ月が経過しました。それでも尚XPが様々なシーンで活躍している(今年の中国オリンピックのオフィシャルブラウザはWinXPだそうです)のは、検証しつくされたという意味で、安心だからなのかもしれません。
(2003年12月18日)
出典:FOREXPRESS「オンラインの潮流」(C)2003-2008 2008年7月6日筆者改訂版次のコラムへ
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