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■相場の捉え方−レンジ相場編(下)
レンジ相場はまさに「嵐の前の静けさ」であり、次なる動きは強大で、レンジ期間が長いほど次の流れ(ブレークアウト)は本格的となって暫く戻ってこない大相場になる可能性が高いと判断できます。ダブルトップ(ボトム)等は相場のネタに良く挙がりますが、レンジ相場が続く場合はトップやボトムが無数にあるわけですから、2つや3つのトップやボトムより非常に強い抵抗や支持となって相場へ影響を及ぼすだろうことは想像し易いと思います。
■レンジの罠
レンジ相場では高値安値をうまく捉えられれば、売り買い両方で収益を上げられる簡単なチャンスに見えます。否定はしませんが、為替取引が売買両方で収益機会があるという謳い文句の真意はこういう意味ではない事を強調します。また、恐ろしい事にレンジ相場は多少の反対相場でも待てば必ず戻ってくるという危険な考えを、実際の体験を通して確信に変えてしまう罠を仕掛けてきます。取引する時は高値安値の裏にはストップを必ず置くよう提案致します。「一度ストップを置いたら損失が確定したが、置かなかったら戻って来て利益が出た。ストップは置かない方が良い・・・。」これこそが罠なのです。
■レンジ相場の調理方法
狭いレンジ相場ではその他の重要な価格水準も考えてストップエントリー(ブレークした方向へ着いて行く注文)が有効だと考えますが、レンジでもみ合っている最中に上抜けするか下抜けするかを予想する事は、なるようにしかならないと言う点で考えるだけ無駄かもしれません。
一方、ある程度値幅があるレンジ相場では高値・安値を壁としてレンジ内取引をしても良いでしょう。しかしここまで説明した通り、どんな相場でもストップロスという保険は掛ける必要があることは何もレンジ相場に限ったことではありません。証拠金取引の場合、例えポジションを何日か耐えることができても、たった一度でも規定の証拠金を割り込めば強制決済となりポジションは水泡と化してしまいます。もちろん想定元本(実際の取引額)の100%に近い証拠金があれば理論上は塩漬けも可能ですが、ひとたびレンジ相場から脱却している相場で戻りを期待するには長い時間が掛かりそうな展開で、不利相場を必要以上に耐える行為は例え潤沢な資金があっても将来的に多くの資金を変動リスクにさらす可能性があり為替取引に向いている手法であるとはあまり言えません。
■レンジ相場の召し上がり方
相場観は大切ですがその通りに動かないのが相場です。1年以内に10円下がりその後3年かけて10円ずつ30円上昇した時「私は間違っていなかった。」というセリフは、今から10円の不利相場を耐えられる資金があり、それを2年以上我慢できた人のみが吐けるのです。つまり、はじめの2年を耐えてもその時点では損益なし!の状態なのです。それであれば、1年目の10円の下げ相場で、50銭程のリスクをどこかで何度か取って流れに乗ることを心がけ、5円でも儲けられる方がまだましで、上手く流れに乗れば8 円取れる可能性もあります。リスクを掛ける資金を先ず決めて、相場の調理方法を会得した上で何度かチャンスを狙う・・・。それこそが証拠金取引の真髄であり、最悪な状態に陥らない自衛手段と考えます。ただ相場には「騙し」がつきもので、この調理方法がいつも必ず正しいとは限らない、のもまた相場であることを、念のためお伝えします。
(2004年5月18日)
出典:FOREXPRESS「オンラインの潮流」(C)2003-2008 2008年8月10日筆者改訂版
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