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■相場の捉え方−レンジ相場編(上)
応用編といっても今まで述べてきた抵抗線や支持線や流れと称してきた部分をもう少し具体的に、相場状況に照らしながらフォーカスしてみようと思います。初心者の方にも判るように「流れ」という観点を重視して、主要なパターンを2つ取り上げて相場の捉え方を解説しましょう。実際に遭遇すると非常にけだるい「レンジ相場」ですが、実は非常に意味のある状態なのだということを、皆さんはご存知だったでしょうか。
■レンジ相場とは?
同じような高値と安値を、何時間も何日も何週間もくり返して取引される状態を指します。これらの高値や安値を越えて進んで行くには材料が足りなかったり、参加者の多くがこの辺りの価格に値ごろ感を持ってしまったり、或いは過去における重要な水準を目前に越えて行くきっかけを待っている等の理由があるかもしれません。箱の中に閉じ込められたような状況からボックス相場とも呼ばれています。
■レンジ相場になる理由
理由を分析するよりも、レンジ相場が持つ意味を把握しておいた方が、相場を捉える面では有効ですが、先ず幾つかの理由を説明します。大きく2つの意味があると言われています。表裏一体的な内容かもしれませんが、1つ目は市場が消極的になっていて動意が全く無くなってしまっている状態で、こんな時には市場出来高も極端に減少します。かなり昔のことですが、銀行間東京市場のドル円取引レンジが1日で10銭以下の日が何日か続いたことが実際にありましたが、まさにそんな状態です。
2つ目は売買の思惑が均衡し高値以上では売りが殺到し、安値以下では買いが殺到して動きが止められている状態です。
テクニカル的には、よく時間待ちをしている状態であるともいわれています。計算上より実勢が行き過た時、反転して調整される場合もありますが、反転せずにその場に立ち止まり使用される数値の変化で次のサインを導こうとする場合があり得ます。例えば古い10日の平均が115円、近い10日の平均が109円で成り立つ20日間の移動平均が112円だとします。相場は調整の為112円まで戻る可能性もありますが、あと10日109円近辺に居るだけで20日の移動平均は109円まで下がり、この水準に留まる根拠を示してくれることになる、という訳です。
■レンジ相場が持つ意味
1つ目の理由でレンジ相場になっている場合、参加者は比較的フリーな状態でポジションも傾いていない場合が多いと考えられます。従ってイベントなどによって売りや買いへとセンチメント(思惑や相場観など)が簡単に傾く立場にあるため一致しやすく、センチメントに従った膨大な新ポジションがいつでも発生する状態にあります。2つ目の理由では、相撲に例えるなら横綱同士が土俵の中央でがっぷり四つになって熾烈な押し合いをしているようなものです。残念ながら、力尽きた方が土俵下へと一気に追いやられる結果が遅かれ早かれ必ずやってきます。相場が勝者の方向へ動くということは敗者のストップロスなどを巻き込んで、やはりブレークアウト現象を招き、両者に溜まったポジションが大きければ大きいほどその幅は大きくなる事が予想されます。
(2004年4月20日)
出典:FOREXPRESS「オンラインの潮流」(C)2003-2008 2008年8月10日筆者改訂版次のコラムへ
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