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■相場の捉え方(下)
経験を積まなくても伝授できる「相場の捉え方」の最終章は、皆様に伝え残した事をお話します。まだまだ伝えるべきお話は沢山ありますが折に触れてご紹介いたします。
■ファンダメンタルズ分析の有用性
相場上の何か一つのイベント、例えばG7会議であったり各国金利政策会議などが終わった時や相場に方向感がなくなってきたとき、次なる流れを探す時に各方面のファンダメンタルに耳を傾け、自身の考えを煮詰めていっても良いでしょう。ただファンダメンタル分析は流れで言えば大きな流れを汲んで考える場合があり、短期的な相場では事実に反した動きを見せる場合があります。それはファンダメンタルズの分析が間違っているのではなく、相場は動くようにしか動かないのだと言う事を物語っています。ファンダメンタルズからの分析を短期相場で考える人はあまりいないと思いますが、意味する部分としては、将来的な事が合っているよりも、今のポジションがストップロスなどにかからず、無事目標を達成する方が大事なのです。
■止まるも相場
相場は常に流れている訳でもないことを付け加えます。つまり暫くの間、同じ水準で繰り返し取引されるいわゆるレンジ相場(ボックス相場)である場合があります。或いは俗に三角保合いと表現されるように、時間が経つに連れて次第に取引の値幅を狭めて行き相場が収束してしまう場合もあります。これらの状態は市場に流れを作るエネルギーが無くなっている事を意味するのと同時に、市場が次なる流れを求めてエネルギーを蓄えている期間だとも言う事が出来るようです。
■危険な相場はレンジ相場?
相場がこのような停滞局面に陥った時に、収益を上げられる場合がありますが、大抵の場合は今までに述べてきた禁じ手をフル活用している場合が多いのではないでしょうか?
その“心”としては相場に流れがないことが一因かと思いますが、現実的には同じ相場で売って儲けて買って儲けてと、往復で勝負をしようとしています。そして高値圏や安値圏では「我慢すればまた戻ってくるのだ。」という無謀な信念が現実のものとなり、ついには確信を抱いてしまうのです。そして、「損失など確定しない方が良いのだ」と有頂天になった次の瞬間・・・。
■レンジ相場の次がポイント
相場が次なるエネルギーを蓄えた後の動きは時として大きく激しい場合があります。ですから相場が収束し動きが狭い時に参加するのではなく、そんな時こそ次なる動きに備えて準備する時なのかもしれません。確かに、この先はどちらに相場が振れるのかを言い当てることは”運だ”と言うべきなのかもしれませんが、例えその結果、相場への入り方を間違えても、ストップロスさえ設定しておけば、その後の大小の動きに関係なく予算の内外で処理できる可能性が高まり、資金に余裕があれば相場に入り直すことも充分可能です。もし偶然その後の動向に合ったポジションをとることが出来たとしたら、労せずして大きな波を手中に収める可能性も上がるでしょう。
■終わりに
相場の捉え方について幾つかご紹介して参りましたが相場には絶対などなく、これらのアプローチが常に有効だと言うつもりはありません。ただ、唯「取引は自己の判断」と言い放ちながら、その外枠すら説明しないのはあまりに無責任だと思ったからに他なりません。
「流れが出ている相場に流されるのが最も収益に近いのだ」と言う言葉をもう一度心に刻んでください。たった一度の反転相場を完全に予測し切ったとしても、それがすごい事でも何でもなく、ただ運が良かったのだという事を思い出してください。そして、あまり相場自体をこねくり回して複雑に考えない方が良い結果になることもしばしばです。
(2004年3月30日)
出典:FOREXPRESS「オンラインの潮流」(C)2003-2008 2008年8月10日筆者改訂版次のコラムへ
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