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■相場の捉え方(中)
相場の捉え方(上)では、相場の流れに乗る事が重要であり、逆張りはその流れに逆らうことから行動そのものを否定する勢いで解説いたしました。しかし指値注文がそうであるように、どこかで逆張りをしなければ相場を追うことは困難かも知れません。デイトレーダーのように多くの時間を相場への臨戦態勢に振り分けられない投資家はどのようにして逆張りを見方に付ければ良いのでしょうか。
■相場は上下を繰り返す
相場の捉え方(上)で述べたように、相場を川の流れに例えるには、実は無理があります。なぜなら川は必ず高い方から低い方へと流れ、その流れが逆転する事はありません。つまり、流れに乗るための判断は誰でも簡単に下すことが可能です。しかし相場は短期で見れば見るほど細かい上下を繰り返しながら上昇や下降の流れを作っています。だからこそ逆張りへの欲望が生まれるのだと言えると思いますが、例え逆張りをするにせよその時の相場傾向を判断し、その流れに合った逆張りをする事が大前提です。
■流れに合った逆張りとは?
つまり、大きな流れには決して逆らってはいけない事はどんな場合でも大前提です。例えば“買い”の大きな流れの中でも小さな売り相場はやってきます。同じ買いの流れに乗るなら少しでも安い価格で買えたほうが先行き安全ですし、決めた予算で開始する証拠金取引では反対相場をしのぐ為の資金は限られています。ですから先の小さな売り相場でいかに安い価格で買い相場に乗って行けるかが大きな鍵になるのです。
資金に余裕がある場合や機関投資家などは、買えないリスクをとって半ば強引に買取引をおこなうかもしれませんが一般投資家にはあまりお薦めできない手法かもしれません。こんな時にはチャートを用いて買い場を探して指値注文を置く手法が有効かもしれません。結果的に目前で上手く買えることが出来なくても、予算の中で厳密に取引管理を行った結果です。「買えていればなあ。」とつぶやく程度で気持を切り替え、次のポイントを探す方が賢明です。例え上手く買えたとしても、この小さな売り相場を起点として、反転相場がいつ本格的に入っても損失を予算内に納める為には、ストップロス注文は必要です。
少なくとも‘流れに逆らった逆張り ’、つまり買い相場なのに対抗売りを入れるということは、はかない結果になる確率を増大させる事を決して忘れてはいけません。たまたま大きな反対相場(アゲンスト)を見ずに上手く行ったとしても、偶然の出来事だと戒めるくらいの気持が重要かもしれません。
■大きな流れの見方 概要の把握
これが判れば苦労しないのは事実ですが、良くも悪くも必ず訪れるその後の現実を正面から見据え、毅然とした判断を下す時はやってきます。自分自身が後々冷静で居られるために、少なくとも各投資家はどのくらいの期間や値幅で相場を見て何を根拠に相場へ参加するのかを、準備の段階で綿密に計画することは極めて重要です。その中で大きな流れを見極めるには・・・?
季節外れですが例えば、ある地域に沢山の実をつけた柿ノ木山がいたるところにあると仮定します。収穫が許される木はその中の1本だけで、しかも時間内に丁度良く実った柿をなるべく多く運び出せればその分の儲けも多くなると仮定します。皆様ならまずどうしますか・・・?
私ならまず、この勝負で儲けるための条件を想定します。
つまり、美味しい柿を、限られた時間の中でなるべく多く収穫することが目的であれば、
なるべく美味しそうな実が
なるべく近くに生えていて
なるべく多くの実が成っている木で
なるべく簡単に運び出せる所の木
を判別する必要があり、その中で、近目でしか判断できないことを確認します。
■流れの見方の具体的アプローチ
先に想定した条件では、実を沢山つけている一本の木を遠くから判断することは、不可能です。また、近くの地形や斜面の具合なども近くに行かないと詳細はわかりませんが、美味しい実をつける条件は、遠くからでも判断でき、その条件の中でなるべく近い場所を判断することは可能だと思います。
山全体の成り具合を遠目からチェックし、色付きが良い部分を絞り、地図(相場で言えばチャートでしょうか)等を見て山に入りやすそうな地区を選びます。次にもう少し山に近付き、斜面の具合など収穫しやすい大体の目的場所を絞り込み、実際に入山後は時間内に収穫して運び出せ、尚且つ良い具合の実を沢山つけた幹の太そうな木を探すでしょう。皆様もそうしませんか?
実は相場も同じで、大局から徐々に絞り込んで行き、資金状態や取引条件などを考慮して納得できる結果を狙えばよい訳です。あと10メートル先に3倍もある大きな木があってもその間に川が流れていれば運び出すのに時間を要するのであきらめるべきでしょう。まさかとは思いますが、柿の実の区別もつかずミカン畑を眺めていませんか?そして最も難しく体力を使いそうな斜面をわざわざ登り、日陰の木の中から良く実っている柿を一生懸命探してはいないでしょうか?確かに、3キロ四方から絞り込むのか、3百メートル四方から絞り込むかで結果は一概ではありませんが、そこだけは各自の資金や体力を考慮して選んで行くしか方法はないかもしれません。
(2004年3月16日)
出典:FOREXPRESS「オンラインの潮流」(C)2003-2008 2008年7月20日筆者改訂版次のコラムへ
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